招かれざる客

招かれざる客
ねここど‐4コマ‐猫と子どもと夫と私‐育児マンガ‐きなこもち‐乳児‐赤ちゃん‐生後4ヶ月‐ある昼下がり‐ブーン‐スズメバチ‐唐突‐何の前触れもなく‐めっちゃ焦った‐娘もいる寝室‐招かれざる客
ねここど‐4コマ‐猫と子どもと夫と私‐育児マンガ‐きなこもち‐乳児‐赤ちゃん‐生後4ヶ月‐ある昼下がり‐ブーン‐スズメバチ‐唐突‐何の前触れもなく‐めっちゃ焦った‐娘もいる寝室‐招かれざる客

ある昼下がりのこと。窓を閉め切っていては暑いけど、クーラーを点けなくてもなんとかやっていけるぐらいの気温だったので、家じゅうの窓を開けて過ごしていました。

そんななか、娘も一緒に過ごしている部屋で背後から「ブーン…」という、あからさまに大きな虫の羽音が聞こえました。

え、やだな…ハエにしたってこの音だと相当デカいぞ…と、怯えながら振り返ると、なんとそこにはわりと大きいスズメバチの姿が!家の網戸の中に1か所、直径4センチくらいの穴が開いているものがあり、その穴の手前まで窓を開けて、穴の部分は窓で覆って…という風にしておいたのですが、どうやら上手いこと家の中に侵入してしまったようです。これまでそんな風にしてもハエの侵入すらなかったし、なんなら家の周囲でハチを見かけたこともなかったので、そんな馬鹿な…!と一瞬頭が真っ白になりました。

ちなみに、4コマ漫画だとわかりやすく「スズメバチィィ!!」なんて叫んでますが、実際には(大声出して攻撃的になられたらどうしよう…)と咄嗟に猿知恵を働かせて「おっほぉぉぉ~……(小声)」といった感じでした。

うちには殺虫剤もなく、基本的には虫が出たら逃がすか叩き潰すかなのにもかかわらず唐突に現れた強敵に打ち震え、(もうこうなったら諦めて刺されるしか…)と頭を垂れかけましたが、娘が一緒にいる以上素直に諦めるわけにもいかず、ハチが私と娘の横を通って部屋の奥の窓のカーテンに止まった隙に娘を別室に移動させました。

その後(もうこのままその部屋のドアを閉めてなかったことにしようかな…)と現実逃避しかけましたが、実際問題入られたのは寝室だし、いざ部屋を使おうとしてどこにいるかもわからない方が怖いので、泣く泣く元の部屋に戻りハチと対峙しました。

よし、いざとなればお前に刺されてでもここでお前を倒す…!と、差し違え覚悟でハチのいる部屋のドアを中に入って閉めたものの、実のところはやはりお互いに痛むことなく自分の命を全うした方が幸せであることに違いはありません。ということで、まずは平和的解決を図りハチの止まったカーテンのそばの窓を開けることにしました。

幸か不幸か、家じゅうの窓を開けたおかげでそこの窓もすでに網戸だけの状態になっていたので、網戸をハチの近く、限界ギリギリの所まで(開けてる最中に刺さないで下さい…!)と心の中で懇願しながら開けました。その思いが通じたのか、特に攻撃してくることもなくハチは大人しくカーテンにしがみついたままでした。

しばらく見つめていてもハチは微動だにしなかったので、(このまま開けといて2匹目が現れたらワイはそれだけでショック死しそうや…)と思い、カーテンに止まるハチをはたいて窓の外に追いやるか、それが上手くいかなかった場合にはそのまま叩き殺そうと決意し、手近なところに手頃な長さ・重量の得物はないかと血走った目で探し(あかん、何もない…!)と絶望した時!ハチは入って来た時と同じような気ままな様子で窓から部屋を飛び出していきました。

出ていくや大慌てで窓を閉めた私は、家じゅうの窓を閉め、その日は大人しくクーラーをつけて涼をとることにし、翌日すぐさま件の網戸の張替えを実行したのでした…。

そんなこんなで一人で汗だくになって頑張ったものの、娘は何もわからずにニコニコしていて良かったなと思う反面、なんだか釈然としない気持になったのでした…。