ある昼下がりの出来事

ある昼下がりの出来事

ある日の昼下がり、義理母さんが娘に会いにやって来ました。普段から何くれとなく美味しいものなど頂いているので、そのお礼に義理母さんが大好きなうちの近所の食パン専門店でお土産にお渡しする用に1斤買っておくのですが、その日はうっかり忘れてしまっていました。

義理母さんは「あらそうなの〜、別に大丈夫よありがとう^^」とニコニコしていたのですが、何故か私は逆に「いや…絶対に食パンを渡してみせる…!」と燃え上がってしまい、今から買ってくる宣言をしてしまいました。

「え!?これから雨降るよ!?いいよ、大丈夫だよまた今度で!」

と止める義理母さんの声を振り切り、雨が降ってくる前にササッと行って帰ってこようと大慌てで家を出て自転車で買いに向かいました。が、帰ってくる途中で唐突に大雨が降り始め…。しかし、急いで家を出たうえに、「まぁ、いうて雨降る前に帰れるやろ…」と完全に舐めていた私は傘も何も持っておらず、降られるがままにびしょ濡れになって帰宅することにあいなりました。結果、必死で死守した食パンは濡らすことなく無事に義理母さんに渡せたものの、おそらく義理母さんに「うちの嫁頭弱い…」とは思われてしまったような気がして、なんだかとても自分の愚かさが切ない1日でした…。